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13:40-14:40(日本時間)
本セッションでは、循環経済の最新動向に関する基調講演に加え、循環経済推進に向けた実践的な取り組みを紹介する。具体的には、タイで実施中の使用済み自動車(ELV)リサイクル制度構築に関する協力と産官学連携による事例を取り上げる。また、プラスチック資源循環の推進に向けた、スリランカおよび日本での取り組み事例を紹介する。これらを通じて、製造業者を含む動静脈連携の重要性や、日本企業の貢献可能性について議論を深める。
13:40-14:10
基調講演「循環経済 -日本の経験-」

細田 衛士
東海大学
学長補佐、政治経済学部経済学科教授
日本は高度経済成長期に10%の実質経済成長率を経験するなど繁栄を謳歌した。だが、同時に大量生産・大量消費・大量廃棄は最終処分場の枯渇問題をもたらすなど、廃棄物問題を引き起こした。これに対応するため政府や自治体は3R政策を実施し、個別リサイクル法を実現させた。その効果もあって、廃棄物発生量は減少し、リサイクル率は上昇した。現在、更にこれを発展させて資源の高度な循環利用を実現するサーキュラーエコノミーの構築に向けて制度的インフラストラクチャー(ハードローとソフトロー)を整備しつつある。
14:10-14:16
JICAの循環経済の推進に向けた取り組み
前島 幸司
JICA地球環境部 環境管理・気候変動対策グループ第一チーム
企画役
JICAは、「JICAクリーン・シティ・イニシアティブ」のクラスター事業戦略「廃棄物管理の改善と循環型社会の実現」に沿って、廃棄物管理の協力を進めている。対象国の発展段階に応じて、収集・運搬・最終処分の一連の廃棄物管理サービスの向上(第一段階)、プラスチックのリサイクルや燃料化等を通じた廃棄物減量化による環境負荷の軽減(第二段階)、国レベルの自動車リサイクル法導入や生産者(民間)含めた広範な主体による循環型社会の推進(第三段階)を展開している。これらの経験を踏まえ、循環経済の実現に向けた取り組みをさらに強化していく。
14:16-14:23
タイにおける包括的な使用済自動車(ELV)管理制度の構築に向けて

Mr. Pattara Chammana
タイ工業省工場局
エンジニア、シニアプロフェッショナルレベル現在、タイ工業省工場局(DIW)では使用済自動車(ELV)の適正処理およびリサイクルの実施を目的として、JICAの技術協力のもとELV管理制度の検討を進めている。タイには日本のような包括的な自動車リサイクル制度が存在しておらず、自動車の不法投棄や自動車の行方不明車両の発生、解体・処理過程における温室効果ガスの放出や廃油流出など、環境面での課題が顕在化している。本プロジェクトでは、タイの実情に即したELV管理制度の構築を通じて、ELVの適正処理およびリサイクルの確立、不法投棄の防止、環境負荷の低減を目指している。
14:23-14:30
スリランカにおけるプラスチック管理の現状と課題

Mr. G.N.L.Manoj RANASINGHE
スリランカ国 中央環境庁
環境担当官
スリランカにおけるプラスチック廃棄物管理の現状は、重大な環境課題を浮き彫りにしています。同国では年間160万トン以上のプラスチック廃棄物が発生しており、その大半は使い捨てプラスチックです。国家政策、特定製品の禁止、戦略計画にもかかわらず、実施と執行は依然として不十分です。収集率とリサイクル率は低く、管理されていない廃棄物が陸地、水路、沿岸地域を汚染し、生態系と観光を脅かしています。主な課題としては、インフラの不足、国民の意識の低さ、リサイクルに対する市場インセンティブの不足などが挙げられます。これらの問題に対処するには、より強力な執行、施設の改善、国民の関与、そして循環型経済へのアプローチが必要です。
14:30-14:40
CLOMAのプラスチック資源循環の取組
中村 健太郎
クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)
事務局主幹
クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)は、プラスチック資源循環に取り組む官民連携パートナーシップで、プラスチックのサプライチェーン全体にわたる企業(約500社)と主要な自治体がメンバーになっている。CLOMAの概要や、CLOMAが実施するプラスチック動静脈連携の実証事業、海外との協力事業や連携活動について紹介する。
3-1発表資料_細田衛士
PDF 1MB
3-2発表資料_前島幸司
PDF 1MB
3-3発表資料_Pattara Chammana
PDF 2MB
3-5発表資料_中村健太郎
PDF 2MB